小川ひろみ 公式ホームページ

東京都国立市在住。市民団体「くにたち大学通り景観市民の会」共同代表。元国立市議。

【文字起こし全文】 日本弁護士連合会元会長 宇都宮 けんじさん 街頭応援演説 (2016.12.24)

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国立の皆さん、こんにちは。 私は江東区在住の弁護士の宇都宮健児と言います。今日は小川ひろみさんの応援に江東区から駆けつけて参りました。

小川さんの政策、 『貧困連鎖ゼロ』 『待機児童ゼロ』 『介護難民ゼロ』 『災害弱者ゼロ』 『環境破壊ゼロ』

これは素晴らしい政策だと私は思っております。実は、私は今年の夏に東京都知事選に出馬する準備をしてたんですけど、そのときに私たちが考えた東京都政を変えていく政策、これは小川さんの政策と全く一致しております。

とりわけ私は長い間、サラ金やクレジットで多額の借金を抱えた多重債務者の救済、そしてその背後にある貧困問題の解消、解決に取り組んで参りました。

ご承知の通り、日本は経済大国ではありますけど、貧困や格差が大変広がっております。政府が発表したところによりましても、我が国の相対的貧困率は16.1%ということです、国民の6人に1人が貧困状態に置かれております。

またひとり親家庭、その大半は母子家庭なんですけど、ひとり家庭の貧困率は54.6%、なんと二世帯に一世帯が貧困状態に陥っております。

こういう貧困や格差の拡大した背景に、非正規労働者の拡大があります。いま日本で働いている全労働者の4割2,000万人近くが非正規労働者になっております。その結果、年収200万未満の労働者が9年連続で1,000万人を超えております。

こういう中で、大変痛ましい事件が多発しております。一昨年、千葉県の銚子市では、県営住宅の家賃が払えない母子家庭のお母さんが県から裁判を起こされて強制執行、部屋の明け渡しの当日に中学二年生の娘さんを殺害して、自分も自殺をしようとした、こういう事件が発生しております。

また昨年6月末には、東海道新幹線で71歳の年金生活の男性が生活が苦しくて、ガソリンを頭からかぶって焼身自殺をする、こういう事件が起こっております。

それから昨年の11月、熊谷近くの利根川で一家三人が、利根川で心中を図っております。たった一人だけ助かった47歳の三女の方は、10年前から認知症に陥ったお母さんの介護のために仕事を辞めて介護をしております。そして一家の収入源であったお父さん、71歳のお父さんは新聞配達で一家の生活を支えてたんですけど、体を壊してとうとう仕事を辞めざるをえなくなった。 そういう中で、お父さんが「もう死のう」という言葉をこの三女にかけたために、三女の方はお父さんお母さんと一緒に利根川に入水して一家心中を図ろうとした、そして三女だけが助かった、こういう悲惨な事件が発生しております。

おそらく貧困や格差の拡大は、この国立市にも広がっていると思います。私は貧困や格差をなくす、解消する課題、こういう問題は、日本であるいは世界で一番大きな社会問題になっていると思います。

この問題を解決することこそ政治の役割、政治家の役割ではないかと思っております。

とりわけ一番住民に身近な地方自治体の長が、そこに住んでいる住民の皆さんの貧困問題、暮らしや命の問題にしっかり取り組む、これがいまこそ求められると思っております。

それから待機児童の問題も深刻です。 東京も待機児童が日本中で一番多い都市になっております。先の通常国会で、「保育園落ちた日本死ね」このブログが問題になりました。 安倍さんは、そういうブログは誰が書いたのかわからない、居直った答弁をしましたけど、その答弁を聞いて、多くのお父さんお母さんが国会前で保育園落ちたのは私だと、看板を掲げて抗議をしております。そしてこの言葉は日本の流行語大賞にもなったようです。

こういう保育園の問題、小学校には待機小学生はいません。ところが保育の中で待機児童がたくさん生まれているというのは、まだまだ日本の社会で保育が権利である、こういうことが確立していないからだろうと思っております。私はこの国立で真っ先に待機児童ゼロの市政を確立して頂きたいと思っております。

それから貧困や格差が広がる中では、本当は社会保障の充実が求められてるんです。ところが安倍政権はどうでしょうか。 第二次安倍政権が成立した直後にまず生活保護基準を大幅に削減しました。そしてそれを突破口にして医療、年金、介護、このような社会保障全体の削減を進めてきております。

一方で、「社会保障の削減は財政難」と言いながら、防衛費に関しては4年連続で増額させて、とうとう防衛費は5兆円突破しております。

このような安倍政権の国民市民に厳しいそういう政策から、国立の市民住民の命や暮らしを守るのが国立市政の役割ではないでしょうか。

安倍政権の防波堤になるような国立市政を確立する為にも、明日、市長選挙にはぜひとも小川ひろみさんへ一票を投じて頂きたい。

そして東京を変える為に、まず国立市政を変えて頂きたい。「明日の東京は国立だ」それを訴えさせて頂きまして、私の演説を終わらせて頂きます。よろしくお願いします。